学校生活

和光会・クローバー会

和光会について

和光会の和光とは、
老子の「和光同塵-光を和らげ、塵に同じうす」という言葉からきています。

年間行事

光をやわらげて塵に交わるとは、自分の学徳や才能を包み隠して、俗世間に交わるという意味です。
中江藤樹(近江聖人)は官を辞して郷里に帰り学問に専念。
門人も多く尊敬もされましたが、しかし少しも偉そうな顔をしなかったといいます。
そして、そのような生き方こそ甲南生の理想とするものです。
英語が少し出来るからとか、数学の成績が人より良いからと他人より秀でたところを自慢し、人を見下し偉そうにしていたのではその理想からはずれてしまいます。
本校の礎を作った表校長はこの生き方を特に重視し、常に自戒しながら自分をみがくことを生徒達に求めましたが、この精神は今も引き継がれています。
戦後生徒会が発足するに当たり「和光会」と名づけられたのもこの精神をもって各自それぞれの活動にはげもうとの思いからでした。

クローバー会

援助を必要とする発展途上国の子どものために

年間行事

この基金のスタートは、
「自分たちの力で世の中に貢献できることをしたい。途上国の人々のためにボランティア活動をしたい」
という生徒の言葉でした。
これまで、環境教育、国際理解教育、その他すべての教科を通して学んできたことが、
何かひとつの具体的な形につながっていく芽生えのような気がします。
そしてこの運動は生徒だけの問題にしておいてよいはずではありません。
大学生、保護者、卒業生と一片一片が加わり、四葉のクローバーが誕生しました。
途上国の子どもたちは、地球という有限の空間で同じ世代を生きる私たちの豊かさの犠牲になっているとも言えます。
戦争や災害など途上国の子どもたちのおかれている状況はますます深刻になりつつあります。
私たちが恵まれた自分たちの世界から一歩踏み出し、
さまざまな人々との出会いを通して行動を起こすことで、私たちの心はいっそう豊かになるのではないでしょうか。
いつか、私たちの活動が実を結び、途上国の子どもたちが安心して学校に通える日が来るように、また、自立し、誇りを持って自分の国の為に働くことができるようにと願います。
皆さん、私たちと一緒に新しい夢を描きませんか。

設立の経緯

1998年から本校の学びを問い直す学校改革が始まりました。
2000年11月には本学園は創立80周年を迎え、これを契機に共通の創立理念を持った近隣の甲南3学園が協力して 教育改革をしようということになり、環境教育を通して創立者の精神を具現化する取り組みが始まりました。
私たちは環境教育(国際教育・総合学習)を通してさまざまな学習をしてきました。
教科での環境教育をはじめ、校内や校外での様々な体験学習を通して視野を広め、自分たちとそれを取り巻く 環境・周囲の人々との共存を考え、社会や世界と人々とのつながりを持つことから始まることを知りました。
教科や体験学習での成果が次第に現れてきたのか、それまで、私たちは身近な事柄に捉われすぎて、自分と自分たちの 仲間の小さな世界しか見ようとしなかったのが、「自分たちの力で周囲の人々に貢献できることがしたい」 「途上国に井戸を掘りに行くボランティア活動がしたい」と積極的に活動しようとする気持ちが芽生えてきました。
私たちは共に今、この立場でこの気持ちを生かす活動として何ができるかを真剣に考え、 その結果この基金の構想が持ち上がりました。

趣旨

途上国の子どもたちは、地球という有限な資源と空間で同じ世代を生きる 私たちの豊かさの犠牲になっているとも言えます。
紛争や災害などで途上国の子どもたちのおかれている状況はますます深刻になりつつあります。 今後、一層深刻になるであろう世界の環境問題を解決すべく、教育環境に恵まれない世界の同世代の 子どもたちを援助したいと考えます。それが世界の人たちの幸せにも通じると信じています。 また、環境問題や環境学習は子どもだけの問題にしていてよいはずはありません。
大人も共に力を合わせなくてはならない大きな問題です。
この点において、生徒も学生も保護者・教員も卒業生も立場は同じです。
ゆえに和光会・清光会・育友会・清友会の四葉のクローバーは平等の地位を占めます。
これが基金の大きな特徴です。
これをきっかけにさらにグローバルな視点が養われてくると期待しています。
自分たちのできることから始め、目に見える形で大きく膨らむ共通の夢が描けます。
同窓生は母校に関心を持ち続け、いつでも簡単に参加できます。
人間は様々な他者との出会いや関係を育てることによって、一層発想や人生の選択肢が豊かになり、 ひいてはそのことが豊かな自己実現や幸福追求にもつながっていくと考えます。

活動

途上国の子どもたちは、地球という有限な資源と空間で同じ世代を生きる

募金活動
  • 1:和光会
    毎月1回全員の募金日を設ける。/文化祭、体育大会などで募金を呼びかける。
  • 2:清光会
    大学祭などで呼びかける。
  • 3:育友会
    地域別懇談会、学年懇談会などで呼びかける。
  • 4:清友会
    同窓会総会、学年委員会、同窓会支部会、クラス会などで呼びかける。
生徒の
活動支援
育友会は生徒の優秀な教育活動やボランティアに対して、その成果に応じて基金に寄付する。
その他の活動 講演会など
規約
  • 第一章
    総則 名称
  • 第一条
    この会は「世界子ども基金クローバー会」という。
  • 第二章
    目的
  • 第二条
    本会は援助を必要とする外国の子どもたちへの教育、自立を助ける活動を行い、活動を通じて世界の状況や環境問題を理解することを目的とする。
  • 第三章
    会員
  • 第三条
    本会は甲南女子中高等学校和光会、清友会(保護者・教職員)、清友会、清光会の会員を以て構成される。
  • 第四条
    会長は甲南女子中高等学校育友会会長とする。
  • 第四章
    運営委員会
  • 第五条
    各組織の代表を以て運営委員会を組織する。委員会の運営は別に定める。
  • 第五章
    活動内容
  • 第六条
    募金活動を学校教育活動の様々な場面、機会において行う。
  • 第七条
    啓発活動として講演会、討論会などを行う。
  • 第八条
    生徒の表彰に値する活動に対してポイントを与え、育友会より相応の金額が会に支給される。
  • 第六章
    会計
  • 第九条
    集まった募金は「世界子ども基金クローバー会」の銀行口座にて管理し、運営委員会において適宜使途を決定する。
  • 第十条
    会員に対して広く、活動状況および会計の報告をする。
支援国バングラディシュについて

バングラデシュは1971年にパキスタンから分離した国で、日本の約4割の面積に約1億4千万人が住む世界有数の人口過密国です。
バングラデシュでは1年は雨季と乾季に分かれ、雨季には国土の半分近くが水に覆われます。
雨季は6月から10月まで続き、その結果数百人もの人々が“土地なき民”となってさすらいます。
土地は非常に肥沃で稲作を中心に栄えてきましたが、
農業以外に目立った産業が無い上に洪水などの自然災害が多いこともあり、経済的に苦しい状態にあります。
バングラデシュの人口の約7割が農村地帯で伝統的な生活を営んでいます。
また、子どもたちは90%以上が小学校へ入学しますが、5年間の小学校期間を修了するのはその半分足らずで、約100万人の子どもが義務教育を受けられていない状況にあります。

国民取得 487ドル(一人あたり)
生徒の活動支援 5歳以下乳幼児死亡率 77人/出生1000人あたり
平均寿命 60歳
教育の指標 識字率 約47.5%
就学率 約96%(小学校のみ義務教育)
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