総合・自己探求 出前講義

高校1年生は、SDGs17の目標から自らの興味・関心に沿ってテーマを選択し、探究活動に取り組んでいます。

学びが深まってきた2学期後半、A班では在日コリアン・マイノリティー人権研究センター理事の金先生をお招きして、多文化共生・国際理解についての見識を深めました。

絢爛豪華なチマチョゴリを試着し、扇の舞を習います。初めてでしたが、息が合ってとても上手です。

伝統楽器と韓国料理も体験しました。
日本の食事と違うところはいくつあるでしょう?当てられた人にはご褒美です!


韓国と日本の交流の歴史や在日コリアンとしての意識など、先生の実体験を交えて深いお話もしてくださいました。

「国と国とが仲良く交流していれば、そこから美味しいものや、素敵な文化が生まれてきます」

「私は日本生まれの日本育ち。関西風の和風だしが大好き。だから私の作る韓国料理を韓国育ちの韓国人が食べたら『これは何だ?!』って言うと思います。当たり前に韓国に生まれて育った人と、私は違う。もしも『在日コリアン』という国籍があったら、それが一番、私にはぴったり合うと思っています」

「大人になって、初めて和服を着る機会がありました。そこで思ったことがあります。『和服ってなんて美しいんだろう。私のほうが日本を差別していたんだ。日本の良いところ、美しいところを、もっと知っていきたい』と思ったんです」 と、先生。

真剣に聴き入っていた生徒たちは、
「日本の『赤とんぼ』と韓国の『アリラン』は歌詞は異なるけれどもメロディーは似ていて、授業の最後に先生と歌ったとき、文化のつながりが感じられてとても感動しました」
「自分と他人との食べ方の違いなどを見るとマイナスなイメージで受け取ることがありましたが、それは私が相手の文化を知らなかっただけだと気づきました」
「文化の違いを知らずに誤解を招くことがないように、互いの文化について学ぶことがとても重要。相手を知る努力をして仲良くすることが大切だと感じました。もっと日本以外の国について知ってゆきたい」
と、新たな気づきと学びのきっかけを掴んでくれたようです。

金先生、たくさんの体験と胸に迫るお話をありがとうございました!