2024年度S2公共-貿易ゲーム

公共の授業では貿易ゲームをおこないました。今回はその様子をお届けします。
ランダムに手渡された封筒のなかには紙や鉛筆、紙などの物資があり、チームごとに中身が異なります。
「銀行」から融資を受け、決められた規格の製品をつくり、「マーケット」に販売する。たくさんの利益を得ることが目的となりますが、ほかの国々と交渉することでより有利に進めることもできます。
封筒の中身は、先進国、新興工業経済地域(NIEs)、資源国、後発開発途上国(LDC)などの国々をモチーフにしており、それぞれの置かれた状況によって戦略が異なります。

なかには校長先生と交渉してボールペンを借りたり(密輸…?)、ハンドアウトを資源として再利用(資源開発)、製品にイラストやメッセージを添えて買取価格の交渉(非価格競争)、重要な道具を買い占める(生産手段の独占)など、こちらの想像を超えてくるアイデアを披露してくれました。

貿易ゲームを通して国際協力の大切さと難しさを実感してもらいました。
最も恵まれた地点から開始したチームが順調な経済発展を遂げた一方で、利益の最大化を図るなかで国際協力は後回しになってしまいました。
ゲーム終了後の振り返りでは「なぜ困っている人たちを助け(られ)なかったのだろう?」という問いを投げかけました。
他人を助けることが自分自身にとって大切な意味を持ちうるのか。ぜひこれからも考えてみてほしいテーマだと思っています。

貿易ゲームに参加してくれた生徒の皆さん、そして見学にお越しくださった先生方もありがとうございました!